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Posted on 2024-01-25
HCI206で発表しました(M1畑)


みなさんこんにちは!
松下研究室M1の畑玲音です.
2024年1月15日(月)〜16日(火)に沖縄県那覇市の沖縄産業支援センターで開催されました「第206回 ヒューマンコンピュータインタラクション研究会」で発表しました.

発表内容

タイトル:便利の副作用に気づかせるための発想支援手法の基礎検討-アイディア導入による行為の増減に着目して-

著者:○畑玲音,徳丸晴天,松下光範

みなさん,結婚式で「しんせき」と会った.
こちら漢字で書けますでしょうか?
私は漢字よわよわ人間なので絶対に書くことができませんが,あれ??どうだったっけ??となった同士も少なくないのでは,と思っています.いや,そう願っています.そうであってくれ.もし,この漢字がすらっとかけた人がほとんどであった場合,この入りは失敗してしまうのですが,みなさん漢字変換に頼りすぎていませんか??ということを伝えたかったのです

みなさんが今体験しているであろう,「この漢字どうやって書くっけ?」という現象は漢字を覚えるなどの,頭の機能を使っていないとだんだん使えなくなってくる認知的廃用性萎縮と呼ばれるものです.漢字変換はとっても便利であり,手書きのときは漢字がわからなかったらスマホで検索して書くということが当たり前になっていると思います.漢字が書けなくなって,そのうち人の名前もパッと思い出せなくなって,,,,,となるとみなさん困りませんか?

このように便利なものに頼りすぎてしまうことにより,それによって実は得られていた効果がなくなってしまうことがあります.記憶力を代償に漢字変換しているみたいなものです.
つまり,ある観点での便利さが別の観点での問題を発生させているということです.世の中そううまくいかないみたいで,便利になれば何もかも解決されるのではなくて,またどこか別の場所で問題が起きてしまうんですよね.私の研究は便利になった後に問題が発生してしまうことに対して,便利になる前に「その問題解決の仕方って本当に正しいの??」ということを考えられるように支援をしようという研究です.

そこで本研究では「便利の副作用」という考え方で便利というモノを捉えています.


便利にしようというモノの効き目として一番目が行くのは,便利の効用うち実現したい便利である主作用だと思います.例えば,漢字変換であると漢字変換してくれたら嬉しいということ,ドラえもんの代名詞,どこでもドアでは「遠い国でも,ドアを開けてほら行きたいよ〜🎵」と瞬間移動ができたら嬉しいのようなことです.しかし,これには同時に,漢字を書く機会がなくなり,急に出てきたドアにぶつかって交通事故が起きてしまうというような,便利によって望まない副産物が発生します.これが「便利の副作用」です.便利なモノを考えるときに,この便利な副作用を考えきれないことにより問題が発生してしまいます.ああ,,これ気づけたはずなのに,,なんで前もって気づけなかったんだろうというような見落としを少しでも防ぐため,この便利の副作用を便利になる前に考えることを支援します.

今回その支援のために着目した要素は,「アイディアを導入することによって変化する行為の増減」についてです.
それでは,詳しく説明していきます.
例えば,「本を便利にしてください」と言われて生まれたモノが電子書籍であると考えます.この時,本の情報を電子化して,検索や購入などを簡易化して,本の記録を自動化して,,,などを考えると思います.でも,実はこれもっと細かく考えることができるんです.



便利にする段階で,本に栞を挟むという行為やページを捲るという行為,本棚に並べるという行為がなくなりますよね?さらに,電子版の本をダウンロードするという行為やスワイプ操作をする行為,お気に入り登録をするなどの行為が増えます.このように,便利にするということは,そのモノの前後で行為が増減することにより成り立っているということです.

この行為の増減を詳しく見ていきます.



おさらいをすると,アイディアにより便利になる状態1→状態2の変化には行為の増減,すなわち「なくなる行為」と「増える行為」があります.ユーザが便利になってほしいと考えている部分はそのうち,「なくなると嬉しい行為」を「生じて嬉しい行為」に変換するということです.しかし,「なくなる行為」の中には,実は必要であった手間である「失われる行為」や「生じる行為」の中には増えてしまった余分な手間である「生じてしまう行為」が存在します.漢字変換の例に戻ると,「漢字を思い出す」という行為は必要であるし「名前の漢字がないから熟語で書いて消す」のような行為は余分なわけです.このような行為があるということを見落としてしまうため,新たな問題が発生します.これが「便利の副作用」です.

本研究では,この行為の提示を行いユーザがその行為を振り分けることにより,「本当に必要なものは何か?」ということを発想するシステムを作成しています.

このシステムは現在公開中のため,ぜひ使ってみてください!!
相席食堂システム
発想支援アプリ「Chidori」
このシステムはお笑い芸人である千鳥さんのレギュラー番組である相席食堂の決め台詞である「ちょっとまてぇい!!」にインスパイアされています.新しいアイディアを考えるときにも,心の中でちょっとまてぇい!!!と一歩俯瞰的な目線から見ることにより,未然に気づけたはずであろう問題に気づいてもらいたいという意味が込められています.

発表資料

https://www.slideshare.net/slideshows/hatareonhci206/265753

HataReon_便利の副作用に気づかせるための発想支援手法の基礎検討_HCI206 from Matsushita Laboratory

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感想

大学院に進学してからというものの,学部の頃に取り組んでいた研究が止まってしまい新しい研究テーマが決まらないまま夏まで過ごしていてとても不安でした.しかし,この研究テーマが決まってからのスピード感や原稿,発表など前回の学会に比べてとても成長していたなと実感することができました.まだまだ至らない点があるなと思いつつも,これを火種にしてどんどん大きくなりたいと思っています.
また,このスピード感の1番の要因であるシステムの作成に携わってくれた徳丸くんには本当に感謝感謝です.
今回の沖縄学会は,インターンと扁桃炎に悩まされ楽しみきることができなかったため,来年絶対にリベンジを果たします.ちょうど1年後自分の成長と沖縄の海を堪能できるように,これからも研究に励んでいきます!

p.s.
体調悪いものの,ご飯や遊びで満喫できたとは思います.沖縄料理めっちゃ美味しい.大好き.


(文責:M1畑)    

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