十五期生 / 研究活動 / 野田樹希
Posted on 2025-03-09
DEIM2025で発表しました(B4 野田)
みなさんこんにちは,松下研究室B4の野田樹希です.
2025年2月27日(木)~3月1日(土)にオンラインで,2024年3月3日(月),3月4日(火)に福岡県博多区の福岡国際会議場で開催されました「DEIM2025:第17回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム」で発表しました.


発表内容
タイトル:反省観点の分類に基づく試合の振り返り支援システムに関する有用性検証著者:〇野田 樹希,畑 玲音,松下 光範
概要:本研究の目的は,チームスポーツの選手が試合後に行う振り返りを支援することである. 試合内容を振り返り反省点を認識することは,ミスの繰り返しを防いだり,プレー中の判断精度を向上させたりする上で重要である. しかし,チームスポーツでは,個人の行動だけでなく,展開に応じた位置取りや選手間の連携などチーム全体の状況を意識する必要があり,考慮すべき項目が多く反省点を系統立てて言語化することは容易ではない. そこで,反省内容をタイプ分けし,項目ごとに反省点を言語化できるように支援することで,この解決を試みた. 提案システムの有用性を検証するため,選手の動きが複雑化している傾向にあるスポーツであるサッカーを対象とし,サッカー経験者12名を対象に,システムを利用して試合内容を振り返る様子を観察した. その結果,反省観点の提示が反省内容の具体化や,多角的な視点からの反省の促進に寄与することが示唆された.
みなさん「振り返り」ってしたことありますか?振り返りというのは自身の行動を後々振り返って,この行動良かったなぁとか悪かったから次は改善しよう,という風に良かった点や改善点を見つけ出して今後の行動につなげる行為のことです.勉強やスポーツ,ビジネスにおいて振り返りは自身や自身が所属する集団のパフォーマンスを向上させるために重要です.私はサッカー部に所属しているときに,顧問に試合後の振り返りノートの提出を求めれられていました.他のチームでもノートの提出が義務であったチームも多数見られたので,振り返りというのは重要であると考えられます.でも,振り返りって何を書けばいいかわからないしめんどくさいし難しいんですよ.特にサッカーのような流動的に試合が展開されるスポーツでは考えることが多く,本質的に改善すべき点を見つけるのが難しいです.具体的には,自分以外の選手の位置,試合状況,時間帯,戦術などを考慮してベストなプレーを見抜き,自分のプレーと照らし合わせて,何が悪かったのかを言語化しなければ振り返りをする意味がなくなるため,振り返りは難しいとされています.さらに,改善すべきプレーには潜在的な原因が隠されている可能性があるため,振り返りの漏れが発生する恐れがあります.どういうことかと言いますと,ボールコントロールミスが課題だと思っていたのが,本当はポジショニングが一番の課題であったというような感じです.
そこで本研究ではチームスポーツの振り返りにおける反省に着目して,考慮すべき要素の整理と漏れのない効果的な反省を促すことで反省の言語化を支援することを目的とし,反省観点を4つ(技術的,身体的,戦術的,心理的)に分け,それに基づいた振り返りの記入を促すシステムを実装しました.
気になる方は過去の記事にシステムについての詳細を書いているのでぜひ閲覧してみてください!

発表資料
NodaItsuki_反省観点の分類に基づく試合の振り返り支援システムに関する有用性検証_DEIM2025 from Matsushita Laboratory感想
今回で二度目の学会発表でした.発表で緊張もあまりしなくなり,スムーズに発表ができるようになったので成長を感じました.一方で,質疑応答の際に着地点を見失ったり,自分が話したいことを端的に話せなかったのでまだまだ課題はあるなと感じました.ポスター発表では様々な意見をいただき,今後の研究の方向性が見えてきたため,とても有益な学会になりました.他の参加者のみなさんの発表も興味深くて楽しかったです.このような場を設けてくれた運営様や指導をしてくださった松下先生,畑先輩に感謝の意を表します.今後も学会に積極的に参加し,力と知識を蓄えて経験を積んでいきたいと思います.p.s.
博多豚骨ラーメン,水炊きがとても美味しかったです.福岡にまた行きたいなと感じました.あと花粉に苦しめられました.

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