七期生 / 受賞

Posted on 2019-02-24
2018アジアデジタルアート大賞展にて展示&受賞しました(赤星)


M2の赤星です.2月7日(木)-12日(火)に,福岡アジア美術館にて行われた2018アジアデジタルアート大賞展にて展示&受賞しました.

アジアデジタルアート大賞展は,高度なメディアテクノロジーを背景に論理的な思考と芸術的感性との融合を標榜し,さらにアジアの文化,風土に深く根差した世界レベルのメディアアート作品の公募展です(公式HPより).

  

2018年10月頃を締切として公募があり,僕は修論で制作していた「Afterglow Projection」を応募しました.
12月頃に受賞作品の発表があり,本作品は「学生/インタラクティブアート部門」にて入賞をいただきました.
本展示会はその受賞作品のみが展示される会です.

 

本作品は,研究としては小型のプロジェクタをユーザ自身が手に持って環境に投影を行う複合現実感インタフェースとして研究を行い,ユーザが自分の提示したい情報を実環境に任意で提示可能な体験を実現しています.今回はメディアアートの公募展ということで,ユーザがリアルタイムに映像を追加することが可能なインタラクティブ・プロジェクションマッピングとして調整しました.
こちらにその動画もアップロードしています.

本作品は研究として長い間実装を重ねてきましたが,実際にユーザが手にとって遊んでいただける形で展示を行なったのは初めてでした.これまでの展示経験を踏まえて,配置や導線,装飾など様々な点に気をつけて設営を行いました.しかし,実際にユーザが体験したところ,操作方法が難しかったり,体験範囲が狭かったりするなど,問題点もいくつか浮かびました.何度行なっても,実際の体験においては課題が出てくるものだと自分の未熟さを痛感しました.

他の出展も国内外の実力者が集まっていたのですが,学会やハッカソンなどでお会いしたり存じ上げていたりした人たちと再開や交流ができました.外へ出て行くと面白いことをしている人たちと会えることはとてもモチベーションに繋がります.それにしても,制作と研究の境目は曖昧だと感じることは多々あるのですが,特にこういった交差点的な場ではそれを一層強く感じます

これまで行なってきた研究がメディアアートとして,特にインタラクティブアートとして評価されたことは非常に嬉しいことでした.今回は入賞止まりでしたし,さらに上を目指すために今度も研究と制作を両立して活動をしていきたいと思います.

(文責:M2赤星)

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