十三期生 / 櫟力輔 / 畑玲音 / 研究活動

Posted on 2023-06-29
JSAI2023で発表しました


皆さんおはようございます!M1の畑です.2023年6月6日 (火)〜9日(金)に熊本県熊本市熊本城ホールで開催された2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)で,M1畑,M1櫟が現地で発表致しました.


 

タイトル:皮肉文検出のための皮肉状況の検出

著者: ○畑 玲音,森野 穣, 松下 光範

概要:皮肉は対象の欠点や弱点を遠回しに批判する言語現象であり,肯定表現を用いて否定的な意味を伝えるという特徴を持つ.そのため,皮肉文では表現の表層的な意味とその意図が一致しない.文章中に出現する肯定表現が皮肉表現であるかを計算機で判断する際には,皮肉の対象・皮肉の前提となる状況・皮肉表現の3つの要素を合わせて抽出する必要がある.先行研究では皮肉の対象を抽出することで皮肉文の特定を試みているが,その対象が明示されない皮肉文も多く存在する.そこで本研究では,状況を表す文章から皮肉状況を検出するための分類器をBERTを用いて作成し,それを用いて皮肉の対象が明示されていない皮肉文の検出を試みる.

感想:M1の畑です.今回は初めての学会発表をさせていただきました.久しぶりの飛行機で,学会を通して非日常感をたくさん味わうことができ,とても楽しかったです!学会の発表を聞いたり,移動や食事のときも,先生方と話したりしながら,3日間頭をフルスロットルで働かせる経験はなかなかできないなと感じ,まだまだ身につけなければならないことがたくさんあると実感することができました.今回の学会を通して,概要,原稿,発表,準備,移動,などなど,全てがつめつめで,もっとしっかりしないと,,,と痛感いたしました.美味しいご飯や,美しい景色を堪能できただけではなく,自分自身の課題点を発見することができ,とても有意義な時間を過ごさせていただきました.これからより研究を進めていき,さまざまな場所で学会発表ができるよう精進していきます!!

 


 

タイトル:ルールベース手法による動作分析テキストからのPBPUの自動抽出

著者:〇櫟 力輔,松下 光範,堀 寛史

概要:理学療法プログラムの立案における検査の1つに動作分析が挙げられる.動作分析で,理学療法士は自らの経験に基づいて患者の動作を観察するため,動作分析のテキストには,経験に基づく知識が多く含まれる.そのような知識を表出し,知識同士を関係付けることが可能になれば,客観性の担保やベストプラクティスの共有につながり,理学療法士が動作分析を行う際の一助となる.しかし,動作分析のテキストには,言語的・意味的あいまいさが多分に含まれるため,計算機による知識の画一的な表出は困難である.この問題に対して,先行研究では動作分析における知識の最小単位(PBPU:Problem Based Physiotherapy Unit)を定義し,動作分析のテキスト内のPBPUを因果関係に基づいて紐づけることが理学療法士の観察能力や論理構成力の把握に対して有効であると示唆された.しかし,PBPUの抽出作業は人手で行う必要があるため,膨大な作業時間を要する.本研究では,この課題を解決するためにPBPUをルールベース手法によって機械的に抽出することを試みた.その結果,半数程度のPBPUが自動抽出可能であることを示した.

感想:M1の櫟です.今回が初めての学会発表でした.普段では味わうことのない緊張感の中での発表で上手くいかないこともありましたが,なんとか発表を終えることができました.質疑応答では,似通ったテーマで研究をされている方から鋭い意見をいただき,良い意見交換ができたと思います.発表以外では,先生方と熊本県の観光もすることができ,とても充実した日々を過ごしました.この経験を次に活かして,今後はより良い研究活動や発表に繋げていきたいと思います.

(文責:13期 畑玲音)

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