八期生 / 研究活動
Posted on 2019-05-08
ACHI2019で発表しました(鈴木)
こんにちは、M2の鈴木です。
2月24日(日)〜28日(木)にギリシャのアテネで行われた、The Twelfth International Conference on Advances in Computer-Human Interactions (ACHI2019) にて下記の内容で、口頭発表を行いました.
発表内容
Supporting Improvisatory Story Creation for Children by Storing Their Storytelling
○Yuto Suzuki, Shumpei Akahoshi, Mitsunori Matsushita(Kansai University)
本研究の目的は、ワークショップにおける児童の作品の振り返りを記録の観点から支援することです。
制作活動を行う児童向けのワークショップでは、制作だけでなく完成した作品を振り返ることが重要です。しかし、物語のような形をもたない作品は、振り返りを行うために記録が必要です。記録には、一般的にビデオカメラが用いられていますが、児童が主体的に作品の記録と振り返りを行うことは困難です。そこで、本稿では一つの物語創作ワークショップを対象に、児童自らが操作可能な記録システムの開発を行いました。開発は、ワークショップデザイナの意見に基づいて、反復的に行いました。提案システムの有用性を検証するために、iOSに標準のカメラアプリと比較して評価実験を行った結果、提案システムが作品の記録・視聴において優位であることが示唆されました。
本研究を行うにあたり、株式会社グッド・グリーフの朝倉民枝氏に多大なご協力を頂きました。深くお礼申し上げます。
[論文情報]
http://thinkmind.org/index.php?view=article&articleid=achi_2019_8_30_20157
感想
初めての国際会議での発表だったため、常に新しい経験の連続で、貴重な学びの機会となりました。 発表自体は準備を重ねたため、分かりやすい発表だったと聴講者から講評をいただくことができました。しかし、質疑応答では質疑の内容を聞き取ることが難しく、30点ぐらいの出来でした。聞き取れる単語から事前に用意した回答を行うことはできましたが、予想外の質問に対しては何度も確認を交えた、カタコトの返答となってしまったためです。
今回の旅を通して感じたことは、自身のリスニング・スピーキング能力の低さです。この2つの能力がもう少しあれば、他の学会参加者ともっと深い議論を交わすことができたと思います。勿体無いですね。ただこの機会に、英語を勉強ではなく重要なコミュニケーションの方法の一つだと身を以て実感できて良かったと思います。これからはもっと英語に触れていこうと思います。
また今回は、松下先生と予定が合わず、単身での渡航となりました。一つぐらい何かトラブルを起こすだろうなと考えていたのですが、ジェスチャーと片言の英語を駆使して特にトラブルなく、ギリシャでの生活を豊かに過ごすことができました。写真は懇親会の様子とアテネ市内の風景です。
ギリシャは2010年に財政危機に陥ったこともあり、治安の悪さを懸念していましたが、アテネ市内は比較的日本人観光客も居て、安全だと感じました。
アテネ市内ではパルテノン神殿などの複数の遺跡を、クルーズに参加すれば、エーゲ海の綺麗な島々を巡ることができました。興味がある方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ギリシャには人懐っこい野良猫が多数生息しており、すごく癒されます。
それではまた。
(文責:8期 鈴木雄登)
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