九期生 / 研究活動

Posted on 2020-01-29
UIST2019で発表しました


新年明けましておめでとうございます。M1の佐藤です。
10月20~23日にアメリカ・ニューオーリンズで開催された『 32nd ACM User Interface Software and Technology Symposium (UIST2019)』にて、M1佐藤光起が発表いたしました。
なかなかホームページに名前が載らなかったのですが、やっと更新されたようですので遅ればせながら報告させていただきます。

発表内容

UIST2019は、連動して開催されたSUI2019からの招待を受け発表いたしました。
そのため、発表内容はSUI2019で発表した内容と同じになります(SUI2019の参加報告はこちら)。
タイトル:Object Manipulation by Absolute Pointing with a Smartphone Gyro Sensor
著者:Koki Sato, Mitsunori Matsushita
論文情報: https://dl.acm.org/citation.cfm?id=3360006
概要:この研究の目的は、身の回りにある様々なコンピュータを、スマートフォンをかざす事で操作することです。我々は、スマートフォンのジャイロセンサを活用する事で、ユーザが指し示している場所を算出する手法を開発しました。この手法はコントローラの一括化や多機能化、複数人による同時利用を実現します。
実験システムの様子

感想

会場となったニューオーリンズですが、SUIが先に開催されており、そちらに合わせて滞在していたのでUISTが始まるころにはすっかり街になれていました(詳しくはSUI2019参加報告をご覧ください)。
私自身の発表では、とにかく参加人数が多かったです。
先にあったSUIでは参加数に対して時間も多くあったので、一人一人としっかり話すことができたのですが、UISTは参加者が多く時間が短く、ととてもハードでした。
そのかいあってか展示を見ていただいた方から研究に関するアドバイスや新しいアイデアをいただくことができました。
一方で、英語であまり深い議論ができなかったことが心残りです。
発表の様子
他の発表に関してですが、登壇発表のスライドがとても見やすかったことが印象的でした。
特に、ファブリックのセッションはどの発表もイメージ図と動画がうまく使われていました。
あまり動画編集を行った経験が無いのですが、プレゼンテーションに動画を組み込んでいる発表も多く、今後必要になってくるのかなぁと感じました。
また、もっとも面白かった発表は『Photo-Chromeleon: Re-Programmable Multi-Color Textures Using Photochromic Dyes』でした。
ベストペーパーやベストプレゼンをとった研究なので、解説はあちこちでされているかと思うので割愛します(詳細)。
もちろん技術的にもすばらしい研究だと思うのですが、私が心に残っていることは、様々な分野の研究者がそれぞれ役割を持って連携して活動していることです。
プレゼンにおいても、(おそらく)工学・情報学・化学の専門を持つ3人が、それぞれ自分の担当箇所を発表しており、学際研究がうまくできるとこうした成果が出るのか、と感じさせるような内容でした。
最後に、UISTは様々な学会のランキングで上位につけられる、いわゆるトップカンファレンスで、参加することを楽しみにしていました。
実際どの研究もレベルが高く、また参加者も短い時間で研究の要旨や問題点に気づき、あちこちで質の高い討論がされていたことが印象的でした。
私もこうした中で成果を発表できるよう取り組んでいきたいと感じる学会参加でした。
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