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Posted on 2019-09-10
イノベーション・ジャパン2019で展示を行いました.
こんにちは,M2の中西です.
8月29,30日に東京ビッグサイトで開催された「イノベーション・ジャパン2019」にて,松下 光範 教授,M2の中西 聖,M1の﨤町 周が研究展示を行いました.
イノベーション・ジャパンは,産学連携を目的とした,大学と企業を結びつけるための展示イベントです.
私たち松下研究室は,導電性の布を用いた柔らかいタッチセンサの計測手法についての展示を行いました.
展示内容
導電性の布を用いた押下座標および押下圧力の計測手法
[展示概要]
この研究では,従来のタッチパネルに用いられる抵抗膜方式という座標計測技術を応用し,布製のやわらかいタッチセンシングの計測手法を提案しています.
従来の抵抗膜方式は,一つの計測基準点から押下座標を計測しますが,導電性の布を用いたタッチセンシングを行う際には誤計測や誤認識が生じるという問題点があります.
そこで本研究では,複数の基準点を計測することで押下座標認識の精度を向上しました.
さらに,押下圧力が増加するにつれて導電布を流れる電圧比が一定に変化する特性を利用し,押下圧力の検知を可能にしました.
この技術を用いたデモンストレーションとして,衣服に取り付けたタッチセンサから音楽プレイヤーを操作するアプリケーションを展示しました.
感想
松下研究室にとって,今回が初めてのイノベーション・ジャパンへの出展でした.普段,私たち学生は学会等の発表が主なため,企業の方とお話しすることのできる貴重な経験でした.研究の技術よりも,社会でどう使えるか,どのような製品として考えているかという議論が中心で,研究の応用先を考える有意義な機会となりました.
(文責:8期 中西 聖)
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